【片付け】一日一捨をおすすめしない決定的な理由

片付けたい!ミニマリストになりたい!

 

そんな人たちのはじめの一歩として、一日一捨(実際のところなんて読むんですかね?いちにちいちすて?いちにちいっしゃ?)がオススメされています。

 

今回はこちらに反対させていただきます。

 

そうは言っても結構広まっている考えではあるので、どうして広まっているのか(=いいところはなにか)、どういう風に取り入れていくのがいいかについても考察してみました。

 

 

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よく聞く一日一捨の否定的な意見

私以外にも、一日一捨に否定的な方はいらっしゃいます。その人たちの主張はこんな感じ。

  • 一日一捨では物が減るペースが遅い
  • 一日一捨では入ってくる物の量に対処しきれず、結局減っていかない
  • 三日坊主になる
  • 捨てられなかったときに挫折する
  • 減った感覚がわからずにモチベーションが保ちにくい
  • 全体量を把握できない

 

一日一捨では物が減るペースが遅い

1日に1つしか捨てないということは、1か月で30個、1年で365個です。

これって多いようですが、かなり果てしない道のりです。

 

試しにクローゼットにかかっている服、下駄箱に入っている靴、本棚の本、カバンの中身、どこでもいいので数えてみてください。

 

思っていたより多くありませんか?

 

 

一日一捨では入ってくる物の量に対処しきれず、結局減っていかない

1日1つでは減るペースも遅いのに、毎日無意識のうちにたくさんの物が手元に入ってきます。身近な物では、ダイレクトメール。

 

他にも、通販やフリマアプリを使っていると無意識のうちに物が増えていきます(私ですw)。実店舗でしか買えなかったときには、出かけない・買い物しない=物が増えない、だったのが、出かけなくても気軽に買えるようになりました

 

また、他の人と暮らしていればなおさらコントロールできない物が入ってきます。

 

 

三日坊主になる

一日一捨て、一日=毎日やることですから、つまり毎日日記を書いたり散歩したりするのと同じ習慣的なことですよね。それもちょっと強制っぽい。

 

みなさん、いろんな「毎日続けましょう」系、続いてますか?

 

 

捨てられなかったときに挫折する

先ほどの「三日坊主になる」で書いたように、大抵の人は習慣化しようと思っても続きません。

 

(だから習慣化の本が売れたりするわけですが!)

 

↑現在Audibleで無料です。

 

続かなかったときにどうするかというと、挫折、つまり辞めてしまうわけですね。

 

ただでさえ減るペースが遅いのに、辞めてしまったら( ^ω^)・・・

 

 

減った感覚がわからずにモチベーションが保ちにくい

変化が小さいとやる気が続かないと言われています。

 

ダイエットがうまくいかない理由のひとつは、毎日の習慣が続かない他にも、変化の小ささがあるでしょうね。

 

(というか、変化が小さいから、習慣化できないのかもしれない。)

 

 

全体量を把握できない

物が多すぎて管理できていない人にありがちなのが、「どれだけ持っているかわからない」ということです。

 

そんな中で1日1つだけ捨てていっても、変化が少ない上に、いつまで経っても全体量を把握できません。

 

 

また、ある程度物が減ってきた人についても、今度は全体を見ながら減らしていく作業が大事です。

 

気に入らないからといってズボンだけ捨てていったら、履くものがなくて困りそうですよね。もちろん気に入らないズボンなので、処分して新しいものと入れ替えるのが良いですが、入れ替えだったら物の総量は減ってませんよね。この場合、全体を見て、ズボン以外の物を減らしていくことが(数を減らすという意味では)重要だったわけです。

 

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ここまで、巷で一日一捨への否定的な意見を見てきました。どれももっともだなという気がします。

 

でも、こんな風に思いませんでしたか?

 

「そうは言っても、少しずつでも減らしていきたいから一日一捨自体はいいじゃん!」

 

私はこれに反対します。

 

 

一日一捨をおすすめしない決定的な理由

反対するきっかけになったのがこちらの本です。

 


不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」

 

こちらは人の行動についての様々な実験結果が載っていて楽しい本です。科学になじみのない人でも、身近な行動についてがテーマなのでイメージしやすいかと。少し前の本で、今はお手軽な値段の文庫版が出ています。文庫版はAudibleで無料で聴けます。

 

一日一捨反対派になるきっかけとなったのが「人はどのように順応するのか」ということを調べた結果です。

 

面白い本なので詳しくは読んでいただきたいのですが、「人は自分が思ったよりも早く順応していく」という結論が出ています。失恋とか思い浮かべていただくとわかりやすいかな。

 

その章で、こんなような話が出てきます。

 

部屋に新しい家具Aと家具Bを置きたいと思ったとき、一度に買う方が幸せか?それともばらばらに買った方が幸せか?

 

順応の結果からしてなんとなくイメージできたかもしれませんが、ばらばらに買った方が、幸せが「長続きする」というんです。同時に買ったらとても嬉しいかもしれないけれど、私たちは自分で思っているよりも早く、それに慣れてしまうんですね。

 

 

この逆に、嫌なことは一度に片付けてしまう方がいい、とアリエリー先生は述べています。

 

片付けに置き換えれば、たとえ1つであっても捨てる=胸を痛める行為を毎日やっていくというのは、人間の心理からしてよくないということではないでしょうか?

 

まして片付けに慣れていない人であればなおさら傷つきやすいと思います。ひょっとしたら、この傷つく気持ちが、毎日捨てる習慣を止めようとしてしまっているひとつの要因になりうるかもしれません。

 

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なぜ一日一捨がおすすめされるのか

この話を読んで、一日一捨を習慣にして強制するようなことは辞めようと思うようになりました。

 

そうは言っても、このやり方は根強く支持されている気がします。なぜか考えてみると、こんな理由が浮かびました。

 

  • 「一日一捨」という言葉がわかりやすく語感がいい
  • SNSでつながりやすい
  • 達成感が得やすい
  • 目につくところの一捨ならば変化が目に見えやすい
  • 一以上捨てるためのきっかけとして使われている
  • まとまって片付ける時間がない

 

「一日一捨」という言葉がわかりやすく語感がいい

ぱっと見て「1日1つ捨てるんだな」と意味がわかりやすいです。

 

最初の方で、何て読むんだ?いちにちいちすて?いちにちいっしゃ?と書いたのですが、読み方がわからなくても、意味がわかる(笑)漢字って素晴らしいね。

 

また、一日一善のように、元々ある言葉と近いことも、言葉がなじんでいる(?)理由だと思います。

 

 

SNSでつながりやすい

読めなくても、ハッシュタグをつけて発信すれば、誰かとつながれます。

 

Instagramの片付けアカウントで、その日捨てたものを記録している方を見たことがあります。誰かと繋がることはモチベーション維持にもなるので、結果として成果が出る人が多かったのかも。

 

 

達成感が得やすい

否定的な意見のところで、減った感覚がわからないと書きました。これは達成感が得やすいと一見矛盾しているような気がします。

 

ここでいう達成感というのは、捨てたという「行為」そのものを指しています。それに対して、減った感覚というのは、捨てた行為に対する「結果」だと思います。

 

スタンプカードを貯めるようなイメージ。

 

実際に減ったかどうかはさておき、捨てた事実には変わりありませんから、達成感があると思います。片付けに関していうと、達成感よりもどれだけ物が減ったかどうかに意味があるかなとは思いますが……

 

(ちなみに、やった結果ではなくてやった事実で自分を評価すると自己肯定感が上がりやすいと何かで読みました。結果自体は自分の力でどうしようもならないこともあるからです。片付けで言うなら、誰かがプレゼントしてくれることなんかは読めませんよね。)

 

 

目につくところの一捨ならば変化が目に見えやすい

先ほど、変化が目に見えにくいことを否定的な意見として紹介しました。

 

でも例えば捨てた一つが大物だったり、机の上に鎮座している書類だったりしたら、たとえ一つであっても、変わったな!と感じやすいと思います。

 

 

一以上捨てるためのきっかけとして使われている

一日一捨を文字通り「1日1つ何かを捨てる」ではなく、「まず1つ捨てるところから始めよう!」と言った意味合いで解釈している場合。

 

世の中の人がこう解釈しているかわかりませんが、捨てよう!と動き始めると、大抵1つではおさまらないものです。

 

片付けが進むのはいいことなのですが、次の日捨てるものがない!→昨日結構捨てたしいっか~→捨て活終了 みたいな思考になってしまわないようにする必要がありますね。

 

 

まとまって片付ける時間がない

「そうは言っても、少しずつでも減らしていきたいから一日一捨自体はいいじゃん!」

 

の最たる理由がきっとこれですね。

 

みなさん仕事に子育てに勉強に忙しくて、片付けにまとまった時間を割けない人が多いです。そんな人でも気軽に始められるという点で、一日一捨の考えが広まっていったのだと思います。

 

みんな「片付けなきゃ……」とはわかってるんですよね。

 

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一日一捨との向き合い方

一日一捨の否定派意見はこんな感じでした。

  • 一日一捨では物が減るペースが遅い
  • 一日一捨では入ってくる物の量に対処しきれず、結局減っていかない
  • 三日坊主になる
  • 捨てられなかったときに挫折する
  • 減った感覚がわからずにモチベーションが保ちにくい
  • 全体量を把握できない

 

+ 順応から考えても片付けは一度にやった方がいい

 

一方で良いところも。

  • 「一日一捨」という言葉がわかりやすく語感がいい
  • SNSでつながりやすい
  • 達成感が得やすい
  • 目につくところの一捨ならば変化が目に見えやすい
  • 一以上捨てるためのきっかけになる
  • まとまって片付ける時間がない人にとって最低限の習慣になる

 

 

これを踏まえて、一日一捨をどういう風に取り入れていったらいいのか考えてみると、

 

一日一捨は心がけとし、片付けの具体的な方法としない

 

というのが、私なりの答えです。

 

 

一日一善と同じ感じでとらえたらいいんじゃないかな?一日一善だからって一善だけするって人はあまりいないと思うんです。

 

否定派の意見は、「結局それじゃ物は減らんよ、片付かんよ」というところにあるので、具体的な片付け法は別(=時間をとって短期集中でやる)に任せて、一日一捨自体は、何か気になるものがあったらすぐ捨ててきれいに保とうね、という心がけ程度でどうでしょうか。

 

 

ところで結局「一日一捨」はなんて読むんでしょうか?誰か教えてください。

 

参考図書と参考動画

参考図書は先ほどのダン・アリエリーさんの本。他の本も面白いです。

 

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」

 

文庫版はこちら。

 


不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

それから、否定派(というと語弊があるかもですが)の意見のいくつかは、しぶさんのこの動画からとってきました。

【1日1つ捨てる】の罠。片付けは「短期集中」でやるべき3つの理由【ミニマリスト理論】

 

みなさまの片付けがはかどることを願っています。

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